■ただいま検討中のRCカー■

1.リコイルスタータケースを使った遠心式スーパーチャージャー




RCWORLD(No.128)でSuper Charger(遠心式)の効果を確認したコーナーがありましたが、実際このユニッ
トを購入しようとしますと1万6千円程度しますし、長期使用の場合、ベルトの耐久性が問題となると思います。
何とか“価格を安く抑えたSuper Charger”が出来ないか検討してみました。

今回検討に使用したのは、OS製のMAX18TZ−TX。
このタイプのエンジンはリコイルスタータが取り付けられていますが、このリコイルケースを利用して8月号で
紹介された方式と同様の遠心式Super Chargerを製作して見ることにしました。

1) リコイルを取り外し、リコイルの中身を全て取り出す。
2) リコイルケースのみとなったら、リコイルケース中央に吸気用の穴φ10mmをあける。
3) このφ10mmの穴にパイプを接続し、エアークリーナーを取り付けできるように加工する。
4) リコイルのスタータロープが付いていた部分を加工し、φ8mmのパイプを取り付ける。流速を早めるために
  若干細いパイプを使用しました。
5) リコイルスタータの回転軸に、リコイルケースより、若干小さめの羽を取り付ける。
  水槽のウオーターポンプの羽を流用して見ましたが高回転で羽が風圧に負けて折れてしまうことが確認できた
  ためアルミ材削り出しで製作しました。
6) リコイルケースをエンジンに取り付ける。φ8mmのパイプをキャブレターに接続する。接続にはイーグルか
  ら発売されているエアークリーナーの部品を流用してみました。

これで完成です。費用は約6千円程度です。

プラグP8での実験(その場でレスポンスを確認)ではトルクが増加し、低速から高速までの立ち上がりが良く
なったように感じられました。
実際の走行では低速よりも、中速付近から2速に入った以後の高速までの立ち上がりが良くなったように感じら
れました。低速は遠心式(羽根の大きさも小さい為)では効果が出にくいのかも知れません。

今後は更なる効果を期待し、検討を継続していきます。



2.エンジンRCカーのハイブリッド化計画案


<市場におけるハイブリッドカーの仕様を把握>
1) シリーズ(直列)ハイブリッドシステム
  このシリーズ方式のハイブリッドカーは、電気自動車で一回の充電で走行可能な距離をより長くしようとし
  て考案されたものです。
  走行中に発電をして、充電も行いながら走るため、電気自動車よりもより長く走ることを可能にしました。
  走行時の動力は全てモーターが行います。
  この方式を採用したハイブリッドカーは、トヨタの「コースターハイブリッドEV」があります。

2) パラレル(並列)ハイブリッドシステム
  このパラレル方式のハイブリッドカーは、燃費の向上や排気ガスの量を減らすことを目的として考案された
  ものです。
  走行の主な動力はエンジンであり、その時の走行状態によって充電された電気を動力として、エンジンの駆
  動を補佐します。
  走行時にエンジンへの負荷が軽い状態の時には、エンジンで発電も同時に行い、電池への充電も行います。
  この方式では、エンジンとモーターの両方が同時に並行して駆動することから、パラレル(並行)という名
  前が採用されています。
  この方式を採用したハイブリッドカーは、ホンダの「インサイト」「シビックハイブリッド」、日野自動車
  の「 HIMR (ハイエムアール)」があります。

3) RCにおけるパラレルハイブリッド実現方法
  機能の面白さから見た場合、やはりパラレルハイブリッドシステムでしょう。しかし、細かい制御が必要で
  コンピュータ制御が必要となりそう。
  i パラレルではなくなるが、モーターによるエンジン補佐は行わない。
  ii エンジンで、車体を停止状態から加速させる。中速となったらモータに切り替わるシステム。
   実現方法:以下を交互に制御させる。
  
  iii 発電と充電について
    エンジンでの走行時に発電させるが、現時点でダイナモを搭載した状態だが走行用のモーターで発電を
    流用させればダイナモは不要になると思われる。
  今後詳細を検討する。







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