RCWORLD(No.128)でSuper Charger(遠心式)の効果を確認したコーナーがありましたが、実際このユニッ
トを購入しようとしますと1万6千円程度しますし、長期使用の場合、ベルトの耐久性が問題となると思います。
何とか“価格を安く抑えたSuper Charger”が出来ないか検討してみました。
今回検討に使用したのは、OS製のMAX18TZ−TX。
このタイプのエンジンはリコイルスタータが取り付けられていますが、このリコイルケースを利用して8月号で
紹介された方式と同様の遠心式Super Chargerを製作して見ることにしました。
1) リコイルを取り外し、リコイルの中身を全て取り出す。
2) リコイルケースのみとなったら、リコイルケース中央に吸気用の穴φ10mmをあける。
3) このφ10mmの穴にパイプを接続し、エアークリーナーを取り付けできるように加工する。
4) リコイルのスタータロープが付いていた部分を加工し、φ8mmのパイプを取り付ける。流速を早めるために
若干細いパイプを使用しました。
5) リコイルスタータの回転軸に、リコイルケースより、若干小さめの羽を取り付ける。
水槽のウオーターポンプの羽を流用して見ましたが高回転で羽が風圧に負けて折れてしまうことが確認できた
ためアルミ材削り出しで製作しました。
6) リコイルケースをエンジンに取り付ける。φ8mmのパイプをキャブレターに接続する。接続にはイーグルか
ら発売されているエアークリーナーの部品を流用してみました。
これで完成です。費用は約6千円程度です。
プラグP8での実験(その場でレスポンスを確認)ではトルクが増加し、低速から高速までの立ち上がりが良く
なったように感じられました。
実際の走行では低速よりも、中速付近から2速に入った以後の高速までの立ち上がりが良くなったように感じら
れました。低速は遠心式(羽根の大きさも小さい為)では効果が出にくいのかも知れません。
今後は更なる効果を期待し、検討を継続していきます。
|